BPIA研究会『目からウロコ〜!』 レポート 研究会 2019年度 研究会/講演会

第132回 目からウロコの「新ビジネスモデル」研究会(2019/5/28)
『脳波をビジネスに活かすのは遠い未来の話!?手の届く先端技術は現在(いま)を変える』
講師:飯田 剛史 氏 
株式会社電通サイエンスジャム プランニングディレクター

「参加者のみなさんの”目からウロコ〜” Σ(‘◉⌓◉’)」を追加しました(2019/06/05)

参加者のみなさんの”目からウロコ〜” Σ(‘◉⌓◉’)

  • 全てを自分でする必要はない。まわりの協力を得る
  • まだまだ解明されていないことがある中でも、わかっていることから活用していくことで、次の可能性につなげる
  • 精度の低いデータでも多数集まれば意味がある。まずは集めることが必要。
  • AI/MLを使ったデータ分析がベースになっていること
  • 2万人のデータベースで作れてしまう
  • ストレス低ければ良いというものではない。商品、仕事、適度なコントローラブルなストレス、確かに!
  • 老人ホームの事例は感動しました。今後広まって欲しいです
  • 表層では感情表現できない人と脳波で状況を確認するシーン(感情だけでなく、人工的な声であっても、会話ができるといいですね)
  • 人の感性という、最も理解しにくく、見えないものが定量化できることに驚きました
  • 脳波計測の活用がここまで手軽に実用できるレベルにあることを初めて知った
  • 脳波の計測ができる簡単な機器(感性アナライザ)が実現されていること
  • 脳波の活用が多くの分野で行われている事実
  • 脳波データがエビデンスとなる
  • 脳波を周波数帯域取得で感情分析する
  • 脳波でもここまで情報/感性をとることができる
  • 感情のパターン化には大変興味をもった。すごいスキルだと思う。
  • 感情のデジタル化は、高い価値になりそう。
  • 無意識興味のマッピング
  • 目立たないものもわかる
  • 人の内面についての見解を聞けたのもよかった
  • 自分の感性すら隠すことができなくなる未来が来ると予感した。自分に正直に生きることを心がけたい。
  • 技術面だけでなく、倫理員会を設けるなど、HR系事業者として、人権配慮について再考したい



【開催概要】

タイトル 脳波をビジネスに活かすのは遠い未来の話!?手の届く先端技術は現在(いま)を変える
日時 2019年5月28日(火)
18:00〜20:30
18:15-20:00 研究会 (18:00〜 受付)
20:00-20:30 交流会 (ビールとスナック)
場所 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社 本社
東京都品川区西五反田 四丁目32番1号
東京日産西五反田ビル 2F
(東急目黒線 不動前駅より徒歩2分)
http://www.ncd.co.jp/company/base/
講師 飯田 剛史 (いいだ つよし)氏
株式会社電通サイエンスジャム プランニングディレクター
参加費 500円/人 (交流会費込み)
※ BPIA会員以外の方も参加できます

ますます多様化、個性化する顧客のニーズや感性をより正確に理解するための“ファクトフルネス”なマーケティング。

従来のアンケート調査やABテスト、店頭陳列調査などでは、周囲の反応や環境、本人の思い込みなどに左右され、感情がどう反応したのかを正確に把握することが難しい。その点、脳波は正確に本人の素直な反応を可視化することができる。

例えば、GAPの「デニムフライデー」。フォーマルとカジュアルの服装で、脳に差が出るかを検証。デニムの方が周囲に興味を持ち、ストレスが低減すること、さらにスーツと同様のパフォーマンスを維持できることを実証した。

アサヒ飲料では、慶応義塾大学との共同研究で、朝用缶コーヒーを飲んだ後に前向きな気分になることを実証するなど、製品開発・ブランディングに脳波研究を活用している。

また、ある老人ホームでは、重度介護者の反応を可視化することで、職員や家族とのコミュニケーションを深め、介護へのモチベーションを取り戻す取り組みにも活用している。

先端技術を活用した新しいマーケティングアプローチを探る。

 

【講師より】

近年、脳波の研究が盛んに行われている。脳波は脳の活動状態を簡易に計測する方法であり、その信号成分は視覚・聴覚を介した外的刺激や意思・状態などの内的要因によって変化すると言われ、人間の内部状態を強く反映している。

つまり脳波を計測することで、人間の内部状態を可視化することができるとも言える。
従来から行われている脳波の分析は、主に臨床における検査が目的であり、安静・閉眼時や睡眠脳波の測定で利用されてきたが、我々は、マーケティング活動に脳波を利用している。

ここで脳活動を計測するのに、大規模な施設、または、ジェルを頭に満遍なく塗り、被験者を椅子に固定し長時間かけて準備することを想像される方も多いのではないか。
そんな仰々しい環境で行う脳活動測定が現代の移ろいゆく消費者の行動を捉え、スピードが求められる企業のマーケティング活動にフィットすることができるのか?

電通サイエンスジャムでは、これまでの脳活動計測の常識を覆し、簡易型の脳波計を用い、被験者に負荷をかけない状態での計測を可能とした。そして独自のアルゴリズムにより人の気持ちを可視化することに成功した。

『現在(今)』のニューロマーケティングをお話しする。

 

◎講師プロフィール

飯田 剛史(いいだ つよし)氏
株式会社電通サイエンスジャム プランニングディレクター

新卒としてマーケティングリサーチ会社に入社。デジタルマーケティングを担う部署の営業として、Web専業代理店とともに広告主のデジタルにおける課題解決を担ってきた。
電通サイエンスジャムに入社後は、営業、リサーチ設計を担当しつつ、新規事業の企画・立上げに従事している。


■ナビゲーター

下條 治 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社 代表取締役社長
合田 友昭 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社
井ノ上 美和

■共催

ビジネスプラットフォーム革新協議会(BPIA)
ITmedia エグゼクティブ


▼BPIA オフィシャルサイト
目からウロコの「新ビジネスモデル」研究会

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