ネットワーク社会におけるワークスタイル、ライフスタイルを考察する
働き方革新研究会 (ワーク・モデル・イノベーション・リサーチ)
※研究会発足:2008年12月より
「企業における仕事のやり方に関して、創造性、生産性、効率性、妥当性(最適性)、モチベーション、ワーク・ライフ・バランス等の観点から、いくつかの企業をベンチマークし、その結果をベースに、代表的な理想の働き方(ワークモデル)を提案する」 「ライフスタイルとワークプレイス研究会」では、日本の企業風土を前提としたワーク・ライフ・バランスの進め方として、中堅企業に向けたワーク・ライフ・バランス推進への5つの提言をまとめた。しかしながら、この提言は概括的なものであり、実際に企業が提言を具体化し実践するには、さらに詳細な検討と経営上の問題の解決などが必要となり、越えねばならない障壁は決して小さくない。旧来からの制度や慣習のほか、セキュリティやコンプライアンスが働き方の変化や多様性を阻害する要因になっている場合もある。そこで、ワーク・ライフ・バランスを強力に推進し、長続きさせるためには、その推進そのものが経営にプラスの要因となるように、働き方(ワークモデル)を根本的に革新する必要があると考える。これまで多くの企業は莫大なIT投資をしてきたが、働き方に対するインパクトはあまり大きくはなかったのではないか。ITによるビジネスモデルの変革を考えるときには、働き方の変革を一緒に考えるのが本筋ではないか。今回の研究会では、働き方に焦点をあて、企業における仕事の創造性、生産性、効率性、妥当性(最適性)、従業員のモチベーション、ワーク・ライフ・バランス等と働き方の関連を明確にしたいと考える。 また、ITの活用で働き方をいかに変えられるか、これに付随して発生する問題をどのように克服できるかなどについて検討し、実践可能なワークモデルを検討提案する。まず、いくつかの企業のベンチマークを実施し、検討の材料を得ることからスタートする。研究会参加メンバーのビジネスに貢献できることをめざすほか、メンバー各社の働き方(ワークモデル)革新にも役立つことを目指したい。
■ナビゲータ
岡田正志 B&Tコンサル・オフィス・オカダ 代表
<おかだ・まさし> 元NECソフト 生産革新アドバイザリーエキスパート。名古屋大学大学院工学研究科修了。機器制御、ソフトウェア工学などに関する研究開発、通産省(現経産省)のプロジェクトなどに従事後、情報システム、企画などの部長職を歴任。その間、新オフィスの建設整備なども担当。現在は、生産性向上や品質向上に関与。ソフトウェア開発に関連する著訳書多数。他に、大学の非常勤講師など。
■実施スケジュール
◎働き方革新研究会の総括を兼ねた公開セミナーの開催:
研究会成果の紹介のほか、震災を経験しての働き方についてのパネルディスカッションを予定。日時:2011年12月8日 15:00-17:30(終了後に懇親会) / 中目黒プラザホール
◎公開セミナー後については、現在検討中であるが、“働き方、働きがいとは”、“いきいきと働くためには、また、そのために企業はどうあるべきか”等についての基本的議論を進める方向で検討する。