BPIA研究会『目からウロコ〜!』 研究会 2022年度 研究会/講演会

第163回 目からウロコの「新ビジネスモデル」研究会(2022/7/26)
『東京から島根に移住してクラフトビール会社起業 〜いつまでも働ける場所づくりを目指して〜』
講師:上床 絵理 氏
高津川リバービア株式会社 代表取締役
リライフワークス株式会社 代表取締役
NPO法人リライフ社会デザイン協会(ReSDA:レスダ) 代表理事


参加者のみなさんの”目からウロコ〜” Σ(‘◉⌓◉’)

  • 働くということは本質的に楽しい(冒険・実験的な遊びの要素も含めて)と思えることだし、本質的になにも制限がない(年齢)という価値観
  • 上床さんの話しを聞いていると、働くということは生活の糧を得るということではなく、自分にとって何が大事なことか、心が喜ぶことかを探す過程なのだと感じました。
  • 「働くとは何か=全てのリスクを引き受けつつも自分がやりたいことをやれているか」という上床さんの言葉が心にすごく残りました。
  • 定年まであと5年ということを意識して最近仕事に取り組むようになっていた。この業界で33年間生きてきて、IT業界ではまだまだいろいろできることがある。エンドを考えずに定年は単なる通過点と考えて仕事に取り組んでいく。
  • 好きなことがあって、将来(引退後?)事業としてやりたいと思いっていましたが、やりたいことは早くやったほうが良いなと思いました。
    そして、Miwaさんのコメントも印象的でした。
    会社と個人の生きがいはつながらないのか?
    今やっていることと会社でやっていることが繋がるのではないか?
    企業がだめだから、独立する。ではない
    今ここにいて、どうしたらやれるのかを考えます。
  • どんなレベルでも、「これやりたい」「これやってます」の情報発信は大事だよなと改めて。下手をすると地域創生礼賛、起業礼賛に受け取られそうなところ、個人のあり方、企業のあり方と分けて捉える解釈があるけど、企業が掲げている中で、自分の生きがいやり甲斐が一致するあり方もあるよね。という「働き方」の意味づけ、解釈に関するナビゲータのコメントに多いに共感、同感。
  • 大きな組織や我々の日常のビジネスだと分業が進み過ぎているので、今日のお話の中で、小規模でも、自分で作れることは素晴らしい価値だと感じました。
  • 今日の気づきは、「働くとは何か」を再定義する重要性です。組織で働く、フリーランスで働く、起業すると働き方も多様化していますし、上床さんのように場所を変えて、業種も変えてチャレンジすることも可能な世の中になる中、働くとは何かを考えることはとても重要だと思いました。
  • わらしべ長者ではないですが、一つ一つ目の前のチャンスを活かしながら前向きに行動することを自分の仕事に応用したいと思います。
  • 初めから完璧を求めない。理想に向けて「育てる」という意識。
  • 企業理念(軸)、言語化、イメージ化は、商品企画・開発など正解のないものを生み出していく仕事や判断・決断をするためのよりどころとして、欠かせないことだと再認識しました。ひとつひとつカタチにし、一歩一歩進めてみようと思います。
  • ビール醸造も人生もアジャイルでいい(ただし理念はしっかりと)ということ。起業するにせよ会社員として働くにせよ、考えてばかりでなく行動すべきだし、拠り所となる具体的なしっかりとした理念に基づいて動くことができれば、ぶれないのだなと改めて思いました。
  • ①走りながら考えること、まずは行動に移すことの重要性
    コアとなるリソース(今回であれば生産設備、職人)の目処が立つ前に行動に移していることに大きな衝撃を受けた(本当は事前準備されていたのかもしれませんが)。
    ②大胆な行動の為に、最低限生存可能なセイフティーを確保しておくことの重要性
    ③アウトプット、特に可視化の重要性を再認識
  • 自分が好きな事を極めていくと、大変なこともリスクもあってクリアしなければならないことが多々あっても「生きてる感じがする」ということ。エンゲージメントが高い組織づくりを実践されていて、難しくではなく平易な言葉と行動(これが大変)で実現されているところ。
  • 会社の理念が個人の生きがいとつながると、仕事がとても楽しくなること。興味・関心が仕事につなげることが大切だと感じました。それがこの会社しかないものだと、人を引き付けられるだと思いました。
  • 与えられた仕事を熟すのではなく、与えられた仕事に自分なりに意味づけして、エンゲージメントを高める働き掛け。
  • miwaさんもお話しされていたように、まずは職場に掲示されている壮大過ぎて記憶に残りにくい”理念”を再度確認し、自身の行動を見つめ直したい
  • 今後の事業展望を会社の壁に貼る事です。事業展望だけでなく、企業理念も知らない(忘れている)人も多々いると思うので会社の理念や今後の目的、目標を社員に見えるようにしようと思いました。
  • 会社の持続可能性は「楽しい」をベースにしたい
  • 起業の際にリスクをどう見積もっていたかはわからないが、行動していると色々な人のつながりできっかけが訪れていた。成功失敗の有無にかかわらず、最初の一歩を踏むこと。行動を起こすこと
  • 動けば人の繋がりができ、それがビジョン・夢・計画の実現に繋がっていく。まず、身体を動かさないと何も始まらない。
  • 地方は「生きている感じがする」って言葉にドキッとしました
  • 生産物の賞味期限を延ばす事の有効性
  • クラフトビールについて初めて知ったことがたくさんありました
  • 目標までのロードマップ(イラスト化)、自治体の募集しているコンテスト等への応募などは具体的な参考になりました
上床 絵理 氏
研究会当日の集合写真

【開催概要】

タイトル 東京から島根に移住してクラフトビール会社起業 〜いつまでも働ける場所づくりを目指して〜
日時 2022年7月26日(火)
18:00〜 アクセス可
18:15〜20:00 研究会
開催方法 Zoom
※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします
講師 上床 絵理 (うわとこ えり)氏
高津川リバービア株式会社 代表取締役
リライフワークス株式会社  代表取締役
NPO法人リライフ社会デザイン協会(ReSDA:レスダ)  代表理事
備考 BPIA会員以外の方も参加できます

ちょうど1年前。
『第4回中国地域女性ビジネスプランコンテスト』で大賞を受賞したという上床さんに
「そろそろ『目からウロコ〜』で話してみない?」
と連絡をとってみました。

上床さんと知り合ったのは、まだ彼女が会計検査院に勤めていた頃。
「国家公務員は辞めない方がいいよ〜」という周囲の声を押し切り、
彼女はシニア世代が活き活き働き続けられる場所を作りたいと、NPO法人を作り、起業をし…さらには地方に移住してクラフトビール会社をはじめていました。

そして、上床さんからの返事は…
「お声がけありがとうございます。
Miwaさんの『目からウロコ〜』でお話しをさせていただくのは、私の目標の1つです。
ただ、もう少しだけ弊社事業の実績を出してからお話しをさせていただけませんでしょうか。
1年以内に急成長します!」

そして、1年後。
約束通り、彼女は「ぜひお話させてください!」と連絡をくれました。

そんなパワー溢れる女子が、どんな想いで道を切り開いてきたのか。
そしてこれからどんなチャレンジをしようとしているのか。

高津川のクラフトビールを片手に、ぜひご参加ください。

【講師より】

「なんで国家公務員を辞めてクラフトビールなの?」
「なんで島根なの?」
「なんでシニアの雇用に関心があるの?」
と多くの方から質問をいただきます。
ですが、自分としてはとても自然な流れで、今、島根でクラフトビールを作っているように思ってます。
私が東京から島根に移住し、小さいながらもクラフトビール会社を起業、経営しているエピソードをもとに、
・働くとは何なのか
・都市と地方との違いは何なのか
・これからの日本での満足いく生き方とは何なのか
・幸せに生きて死ぬというのはどういうことか
などを一緒に考えていければと思います。
皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

◎講師プロフィール

上床 絵理 氏
上床 絵理(うわとこ えり)氏

高津川リバービア株式会社 代表取締役
リライフワークス株式会社  代表取締役
NPO法人リライフ社会デザイン協会(ReSDA:レスダ)  代表理事

福岡市出身。九州大学法学部卒業後、2004年に会計検査院に入庁。国家公務員として仕事をする傍ら、2017年にNPO法人リライフ社会デザイン協会を設立。
2018年に島根県西部、高津川流域の市町(益田市、津和野町、吉賀町)が取り組んだ「高津川流域関係人口創出事業」の参加メンバーとして益田市を初訪問。2019年に会計検査院を退職し、同年、情報セキュリティ監査業務の受託などを行うリライフワークス株式会社を設立。
2020年6月、高津川リバービアを島根県益田市に設立。同年8月に益田市へ移住。
現在は、テレワークで関東圏の情報セキュリティ監査に関する仕事をしながら、島根県でクラフトビール製造業を営んでいる。

▼ 参考サイト
「女性起業家コンテスト、島根県の高津川リバービアが大賞」(日本経済新聞)


■ナビゲーター

井ノ上 美和

■共催

ビジネスプラットフォーム革新協議会(BPIA)
ITmedia エグゼクティブ


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