こんにちは、BPIA/WEBビジネス研究会ナビゲータの石田です。今回は5月18日(木)に明豊ファシリティワークスさんのセミナールームで開催された、第六期WEBビジネス研究会の第3回についてレポートをさせていただきます。
第3回のゲスト講師には、BPIA会員の日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社・LIFE-B編集長の鈴木伸宏さんをお招きしました。テーマは「IT会社が自転車メディア!?わずか1年間で月間200万PVを達成した「LIFE-B」のヒミツ」です。
昨年度のWEBビジネス研究会に参加された皆さんはご存知のことと思います。鈴木さんは昨年度のWEBビジネス研究会の講師。ケーススタディとして当時リニューアルしたばかりの自転車メディアサイト「LIFE-B」の取り組みと成長をお話しいただきました。当時、2016/3から2016/6にかけても急成長をしていたLIFE-Bですが。さらに1年が経って、どれくらいの成長をしているか、というのが今回の見どころでもありました。
まず結論からいうと、鈴木さんが編集長を務める自転車メディア「LIFE-B」は2017/3に目標である月間200万PVを達成しました。日本の自転車メディアのトップ層が月間200万~500万PVということですから、LIFE-Bはたった一年で自転車メディアの上位に追いついたことになります。このメディアサイトの成長について、講演で鈴木さんが話してくれたのはふたつのポイントでした。
ひとつは月間30万PVまでいかにしてもっていくか、というポイントです。ここについてはどのようなメディアでも活用することができる汎用的な手法を話してくれました。成長のカギになるのは、メディア記事のタイトルと見出し、キーワードの管理です。またメディアサイトの更新頻度を上げること。ニッチなキーワードを狙い、更新頻度の多さで勝負をしていくことで、月間30万PVはどのサイトでも可能だといいます。LIFE-Bの場合、1日最大6記事をアップしていました。1記事が1,500文字ほどですから、とんでもない努力です。
もうひとつの成長ポイントです。月間30万PVの壁を突破できたのはソーシャルメディアの活用でした。DeNAのメディア問題などもあり更新頻度での勝負から自前のコンテンツの面白さでメディアを成長させる戦略に切り替えたのです。女性が自転車で坂をのぼる「漕ぎ坂」やユーチューバーとのコラボレーションなどLIFE-Bならではの、自転車の「ライトユーザー」向けの記事を作成したことでソーシャルメディアの拡散に乗ることができました。そこで一気に月間100万PVを突破です。
現在ではソーシャルメディアで当たりやすい記事のパターンやノウハウも蓄積し、ヒット率もかなり上がっているとのことですが、以前はメンバー各人で100コずつアイデアを持ち寄って企画会議をおこなったり、月間200万PVに到達するまでにかなりの汗水を流しているのだなと感じました。メディアサイトは比較的大手企業も取り組みやすいのですが、安易に参入して続かないパターンがほとんどです。その中でもLIFE-Bが成長してきたのは、地味で手間で面倒な仕事を続けたから、また会社の理解とバックアップがあったからだと感じました。
最後になりますが、会場をお貸しいただいた明豊ファシリティワークスの大島さん。BPIA事務局の川上さん。誠にありがとうございました。今期のWEBビジネス研究会は今回で一旦終了です。次年度に向けて、また充実した企画を練っていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。またお会いしましょう。