『参加者のみなさんの”目からウロコ〜” Σ(‘◉⌓◉’)』
- 売上金がなくなっている現実に対し、人の監視ではなく仕組みを変えることで解決したことに目からウロコでした。他の問題も同様に、解決策として「他で使われているもの」を短絡的に持ちこむのではなく、相手の環境、ニーズ、そして将来性までを考えたうえで選択していくというスタイルにマーケティングの本質を勉強させていただきました。
- ゴールを、誰のどこに置くのか 合田さんのされているビジネスが、奪い合うのではなく協力して生み出すことに根付いているのがとてもわかりました。 発展している側の国のミニチュアを作ることがゴールではなく、その地域に住む人が今より快適な状態を持続していけること。その人たちの本当に求めているもの、求めていないものを、言語化できていないであろう中からきちんと汲み取り、それを実現する(できているところからしたら物足りないと思われたとしても)ことが、長い目で見た時に続いていく仕組みになるのかなと思いました。
- 「妖精さんと呪術師」のエピソードが自分が今までいた場所とは全く異なる価値観と常識の中で営まれている世界がある、ということをとても象徴的に表現されていて、改めて世界もモノの見方も1つではなく、自分がいる狭い世界の物差しだけで物事を判断していはいけないと気づかされました。
- 何もないからこそ新しいものを受け入れられるという面白さ アフリカの人たちにとっては、日本などですでに出来上がっているインフラも最新機器もほとんど同じ「新しいもの」という認識になるのが面白いなと思いました。 だからこそ提供する側は、現地の状況を把握した上で、既存のルールや価値観に縛られないけれども、今持っている知識のエッセンスをうまく活用する方法を提供する、という絶妙なバランスが大切なのだと思いました。
- 価値は提供する相手によって異なることを学びました。
- 相手の価値と自分の価値の違いを知ることからスタートすることが大切
- 私たちの常識の中での「いいモノ」が相手のニーズに合っているとは限らないという事。相手の価値に合ったものでないとマッチしないし、私たちにとってはロースペックなモノであったとしても、相手にとって価値があれば喜んでもらえるという事。
- 子育てでも通ずるところがあると感じました。つい親から見たベスト(と思われること)を子供に要求してしまうことがありますが、そうではなく、その子が求めること・やりたいと思っていることを、その子にできるサイズで実現する方法を見出すことが大切なのだと感じました。
- 最新や比較的新しい技術を顧客に提案することが良いことと思っていたが、過去に成功した技術でも有効活用できることを改めて理解した。後進国でなくても、日本でもまだまだ生かせると思う。
- 農協システムへの着目 日本には合わなくなった農協システムが、アフリカの村では機能しそうというのが興味深かったです。フェーズが合わなくなった結果、悪い、と言われているものもそもそも、どんな時代背景で、どんなニーズによって作られたのかを知ることで、別の所に生かす方法があるのかもしれないと思いました。
- 発展途上国においては我々の当たり前と思っているインフラは不要で、一足飛びに新たな技術・ツールが展開されるという点が非常に腹落ちしました。
- 課題の解決策を検討する際に、相手にあった課題解決方法を検討する事の大切さを学ばせて頂きました。「アフリカには日本と同じインフラは不要という」というお話を伺った際に、「確かに・・・」と思いました。
- 発想の転換が必要だとは、昔からよく聴くことですが、今回の話のなかで、「アフリカに日本と同じインフラは不要」ということが、日本の限界集落などでの「今のインフラ維持は難しいが、新しいインフラにすることで必要とされるインフラにすることができる」ということを実証をされているのは、普段の会社での活動での着想の仕方を変えることで違った世界が見えるかなと感じました。
- 後進国の農業機械設備は進化した機械を導入すれば一気に生産性が進むのでは・・・と考えていましたが、その国、地域によって一気に進化できない環境があることを実感いたしました。日本植物燃料(株)さんの地道で前向きな活躍に敬服いたしました。
- 「社会貢献を続けるためにビジネスの手法をとっている」というお話がありました。 日本植物燃料さんは、理念に掲げているものを実現するための課題を解決するため電子マネー、再生エネルギー事業を展開してきたんだと理解しております。 この背景には理念に基づく「目的」の設定と、それによって得られる「ねらい」の設計がしっかりとなされていたんだろうなぁと改めて、何か行う時の「目的」や「ねらい」の設定の重要さの気づきをいただきました。
- アフリカは今後、人口が一気に増えるマーケットであり、かつ今の先進国が経験してきたインフラ構築をすっ飛ばしてくるため、今の先進国(特に日本)が一気に経済的にも文化的にも抜かれる可能性があると思っていました。その部分に関しての具体的な内容をおうかがいできましたし、その懸念はますます強まりました。日本人にはアフリカは発展途上高だという先入観があると非常に危険で、謙虚に学び直すことが大切だと思います。弊社にとっては、アフリカでのデータサイエンス教育の機会は意外に早く来るのではと思いました。
- セミナーでのお話に加えて著書の中からも学ばせていただいたことですが、電子マネーの導入のエピソードで現場や現地の人たちの目線に拘って利用する技術やサービスを選定されており、ソリューションを導入した後もサービスの提供者を巻き込んで、現地からの意見を取り入れて改善を行われていた点です。 現場目線の大切さやシステムは提供後に育てていくものというフレーズはシステム開発の教科書などにもよく書かれているのですが実行に移せるケースは少ないです。どうしても導入が終わったら案件完了、というスポット的な対応になりがちで、提供者も自分の手が離れた(と思った)サービスへのユーザーからの反応への関心は薄れてしまいがちだったなと強く反省しました。
- 数年前に、合田先生の取り組みの記事を読んだことがありました。まだまだ日本では、キャッシュレスが進んでいない時期で、アフリカで!そして、電子マネーの活用で盗難防止にもなってるなんてすごい!!と思ったのを覚えています。何をどうやってそういう取り組みになったんだろう?と思っていたので、その当事者の方から直接お話を伺えたのは光栄でした。「有限なものが無くなれば、戦争になる。エネルギーを奪い合わなくて済むシステム作れないかな?」という既存のパターンを変える可能性を追求されたという点が、とても印象的でした。また、道路と車を整備するより、ドローンで運んだ方が費用も時間もかからない、、というような、そもそもの常識を疑うというような思考、、確かに!!おかげで、自分の思考の枠が拡がった感覚です。貴重なお話をありがとうございました。
- 社会インフラの維持が課題となっている日本にとって、現在インフラが発展途上のアフリカの仕組みを取り入れる余地があるということ。特に、農協の仕組みが豊かになる前段階においては有効と言う話が自分の中で大きく印象に残っている。
- 効率化や便利さだけがビジネスではない。生きる活動そのものがビジネスというか、働くことだと感じた。 学校を卒業したら会社に勤めてとか、仕事とプライベートは分けてとか、人が働くということに当たり前と感じていたことが、まったく変わっていく実例を見させていただきました。
- 一人一人の心を育てることで、村の共同体と育成を強化するという持続的な仕組みという言葉が心に刺さりました。これを使い、社内システムの構築とともに、社員一人一人を育てることの重要さがわかりました。
- 心田開発というモチベーション。心が変わらなければ、変わらない。
- アフリカの子供たちの真剣な眼差しに強いエネルギーを感じました。自分たちがどう変化しどう生きていくのかということに真剣に向き合っている。我々も生きるということへの執着をもっと持つべきだと感じました。
- 仕事柄、人を見極めなければいけない場面が多々あります。その観点として、小さい約束を守り続けてくれる人かという視点を入れていきたいと思いました。
- 高い問題意識を踏まえた、現地、現物、現実の姿勢で相手を知るための観察とコミュニケーション、コミットメントの大切さ
- (課題本から得たこと)
・ある所にたまっている利潤は仕組みを少し変えるだけで自分の所に引き込むことができる
・流行りものの周りでは、人も情報もよく動く(アンテナ、変化を興味深く眺める)
・人間が想像することは、人間が必ず実現できる(公言して勝負)
・その地域でそれなりに楽しみながら生きていける(落ちついて活きる)
【開催概要】
タイトル | 『Peace Engineering エネルギー・食料・金融の意味』 〜 電子マネーを使ったアフリカ農協システム構築へのチャレンジ〜 |
日時 | 2023年1月31日(火) 18:00〜 アクセス可 18:15〜20:00 研究会 |
講師 | 合田 真 (ごうだ まこと)氏 日本植物燃料株式会社 代表取締役社長 |
開催方法 | Zoom ※参加表明をいただいた方には、後日、開催情報(URL等)をお送りします 【Zoom開催にあたっての注意事項】 ※ 表示名は「氏名」にしてください。 受付時にお申込者リストと照合するため、お名前がわかる状態にしてください。 表示名がリストと一致しない方は、ご退出いただく場合があります。 ※ 参加者の方も「顔出し(カメラON)」でご参加ください。 移動中等、顔出しができない場合は、事前にご連絡ください。 ※ 質問の際以外は、ミュート(マイクOFF)にしてください。 ※ 初めてZoomをお使いになる方は、事前にZoomのインストールが必要です。 |
備考 | BPIA会員以外の方も参加できます |
視野を広げ、いつもと違った角度で物事を捉える。
”常識”の外から突破口となるようなヒントを掴むための
脳と感性のトレーニング!
今月のヒント:
『Peace Engineering エネルギー・食料・金融の意味』
〜 電子マネーを使ったアフリカ農協システム構築へのチャレンジ〜
講師:日本植物燃料株式会社 代表取締役社長 合田 真 氏
探検家として、世界を巡り植物データを集めていた合田氏。
辿り着いたのが世界で最も貧しい国の1つモザンビーク。
アフリカの電気もない小さな村。
電気のない村なので、銀行やATMはありません。
農作物を売って手にしたわずかな現金は、
自宅の地面に埋めて隠すか、常に自分で全財産を持ち歩くか…
常に盗難や紛失のリスクが伴います。
そんな小さな村にバイオ燃料の供給、農作物の買取業、
キオスク経営などとともに、電子マネーを導入したのが合田さん。
2018年、過激派武装組織による襲撃が激化し、
やむなく拠点を別の州に移動しましたが、
さらにそこから日本の農協のシステム+αの
新しい仕組みづくりを展開しつつあります。
「無電化の、世界で最もお金の回らないエリアだからこそ、
そこに”新しい仕組みの銀行”が必要があると考えた」
と合田さんは語っています。
それは、単に電子マネーといったテクノロジーの話だけではなく、
「現実」に合っていない既存の金融や経済構造の仕組みを見直す
というチャレンジです。
合田さんが実体験を通して見出した
「小さく取り組み、大きく社会を変える(かもしれない)方法」
について、お話を伺います。
【講師より】
2018年6月に「20億人の未来銀行(日経BP)」を出版したが、2018年5月にバイオ燃料製造販売を行っていた拠点から撤退。
2018年以降Fintech企業としての方が知られるようになり、Financial Inclusion文脈で国連社会経済理事会や日銀などでの講演を行った。
アフリカ関係ではアフリカビジネス協議会の農業ワーキンググループを取り纏めTICAD7以降のPPPイニシアティブとしてAgriculture Innovation Platform in Africa(AIPA)を企画し日本政府のコミットメントとする。
畜力を再生可能エネルギーに位置づけようと試みるなども行っているが、Fintechその他をやりながらも日本植物燃料の社名であり続けていることがどのような次のステップを見据えているのか。
など、当日の皆様の関心時に合わせながらお話しさせていただければと思っています。
合田 真(ごうだ まこと)氏
日本植物燃料株式会社 代表取締役社長1975年長崎生まれ。京都大学法学部中退。
2000年に日本植物燃料株式会社を設立。
アフリカを主なフィールドに、Jatrophaと言う植物の育種・植物燃料製造・販売事業を展開する。アフリカのモザンビークとセネガルに現地法人。無電化村で、地産地消型の再生可能エネルギーおよび食糧生産を支援するとともに、農村で使えるFinTechやAgriTech事業にも取り組んでいる。
▼ 著書
『20億人の未来銀行 ニッポンの起業家、電気のないアフリカの村で「電子マネー経済圏」を作る』(日経BP社)
https://amzn.asia/d/4zjnC15
▼ 参考サイト
『アフリカの村に「農協」を』(NPO法人 国際留学生協会)
https://bit.ly/3wcMDCj
■ナビゲーター
井ノ上 美和
■共催
ビジネスプロフェッショナルインキュベーション協議会(BPIA)
ITmedia エグゼクティブ
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