【レポート】
こんにちは。BPIA/デジタルトランスフォーメーション研究会ナビゲータ―の石田です。今回は9月14日にオンラインで開催された、第12期デジタルトランスフォーメーション研究会の第4回研究会「ブランド戦略とEC戦略で目指す地方創生~次世代顧客獲得に欠かせないBDX(ブランドデザイントランスフォーメーション)戦略とは?~」についてレポートします。
今期のDX研究会のテーマは「地方創生×DX」。BPIAの橋本理事・梅木理事のお力をお借りしながら、デジタル技術を元に地方創生ビジネスに取り組むゲスト講師をお呼びして研究会を展開していきます。
第4回目のゲスト講師としてお呼びしたのは、株式会社アンド・フォース 代表取締役の瀧口幸明氏です。
今回の研究会では、瀧口さんが提唱する「BDX(ブランドデザイントランスフォーメーション)」とは何か、そしてその実践としてご自身が運営する「もとむのカレーパン」を事例にご紹介いただきました。ブランドデザイン(BD)の力を活かすために、「1:成功するブランドデザインの創り方」「2:地方創生につながる愛される地産品の創り方」「3:ブランドデザインを取り入れたECサイト戦略」という3つをテーマに研究会が展開されました。
まず「1:成功するブランドデザインの創り方」として、「ブランディング=デザイン戦略」と考えるとわかりやすい、と瀧口さんは言います。「ブランディング」という言葉は曖昧に捉えられやすい言葉ですが、経営資源の「ヒト・モノ・カネ・情報」にもうひとつ「デザイン」という要素を加えると考えるのです。「デザイン」が加われば、経営資源は5つになります。このデザイン戦略が企業の差別性につながっていくのです。研究会では、有名ハンバーガーチェーン店を事例にしながら、「社会・市場課題とブランドを対応させる」ことの大切さをお話いただきました。
「2:地方創生につながる愛される地産品の創り方」として、「もとむのカレーパン」の事例があります。ブランドデザインは「社会・市場課題とブランドを対応させる」ことがポイント。カレーパンのブランドデザインにおいても、「フードロス解消商品」「冷凍ストック商材」「オンライン商品化」など、社会・市場課題を解決する要素を盛り込まれています。この「社会・市場課題とブランドを対応させる」が、今回の研究会の全体としてのテーマであると感じました。
最後に「3:ブランドデザインを取り入れたECサイト戦略」です。ECサイトはあくまで「デジタル店舗」であり、ECサイトがあるから商品が売れるわけではありません。SNSを「社会との交流の手段」として活用し、認知と興味を高めていくことが重要だと言います。プレスリリースの活用においても、一方通行の情報発信ではなく、「記者がいま何が欲しいかを考える」こと、つまり「社会・市場課題とブランドを対応させる」ことがここでもポイントになるのです。
今期のデジタルトランスフォーメーション研究会は今回で最終回となります。また次年度も開催予定です。引き続きよろしくお願いします。
ナビゲーター 石田氏より
こんにちは。BPIA/DX研究会ナビゲーターの石田です。
「地方創生×DX」をテーマに開催している今期のDX研究会。
今期最終回は地方創生のブランドデザインとして株式会社アンド・フォースの瀧口幸明氏にお話しいただきます!
瀧口氏が提唱するBDX(ブランドデザイントランスフォーメーション)戦略。
いかにブランドづくりが地域創生の一助となるのか。その秘訣とは・・?
皆さん是非奮ってご参加ください!!
【開催概要】
タイトル | 「ブランド戦略とEC戦略で目指す地方創生」 次世代顧客獲得に欠かせないBDX(ブランドデザイントランスフォーメーション)戦略とは? |
日時 | 2023年9月14日(木) 17:20〜 アクセス可 17:30-19:00 講演及び質疑応答 |
講師 | 瀧口 幸明(たきぐち こうめい)氏 株式会社アンド・フォース 代表取締役 株式会社アンド・フーズ・ウィズ 代表取締役 株式会社ADKコミュニケーションズ シニアアカウントエグゼクティブ |
開催方法 | Zoom ※ご参加者様へは別途開催情報をお知らせいたします。 |
対象 | BPIA会員、会員ご紹介者 ※ BPIAご入会に関心をお持ちの方歓迎します! |
【講演内容】
~ここでの話は誰かの机上の空論ではなく、自ら実践から得ている生きた実話である~
消費者環境の変化や価値観の変化が起こる中、選ばれるための「差別化」「独自化」の形成から避けて通れなくなる時代。
それは企業や商品も同じです。選ばれる理由づくり=ブランド化の構築でもあります。
その理由づくりや、コミニュケーション方法などは、オンライン(デジタル)やオフライン(実店舗)を双方の意識してこそ、顧客には有機的に繋がっていく。
それが次世代顧客に選ばれ、獲得する有効な術でもあります。
コロナ禍でオンライン文化が生活にもビジネスに普及したことで、地方企業の活躍フィールドが一段と広がりを見せ、ブランド化された商品は新たな地産品としても役立ち、地域創生の一助ともなりうるのです。
私たちが提唱するBDX (ブランドデザイン・トランスフォーメーション)は、こういったブランドデザインという手法によって、様々な社会変化が起こる消費者環境を鑑みながら、ブランドや企業の価値を「時代に合わせて変容させ、顧客価値として増大」させていきます。「企業・ブランドの想い」と「顧客の行動」を交差させ、双方にとっての有益な関係構築を再編することで、新たな価値形成となり、円滑なブランド消費に繋がっていきます。
実際に私たちの実業の中で、この手法で地域社会や顧客に商品提供しながら得た、生きた知見をわかりやすくお話しします。
再び豊かな日本経済を創る上で重要な「ブランド戦略とEC戦略」。
この一手が豊かな循環になることを確信しています。
瀧口 幸明(たきぐち こうめい)
株式会社アンド・フォース 代表取締役/ブランドデザイナー大手外資系広告会社を経て株式会社アンド・フォースを創業。
広告/PR/クリエイティブを武器に企業・事業・商品ブランディングを得意とし、「創る・広める・浸透させる」を念頭に実践型ブランディングカンパニーを掲げ全国の大中小企業にサービス提供する。企業ブランディングの一環で自ら会社を立ち上げ、スタートアップ企業として自社で新規事業開発やブランディングサービスを構築し、関連子会社(株式会社アンド・フーズ・ウィズ)では飲食事業を展開。
オリジナルブランド「もとむのカレーパン」は沖縄県産品として地方創生を視野に地元企業と開発。
実店舗・ECショップを開設して程なくして、「3年連続カレーパングランプリ金賞受賞」や「日経新聞のお取り寄せ商品ランキング入賞」、「民放キー局全てでテレビ露出する」など、メディアでも話題を生む。
沖縄県内へのブランディングサービスを一層強化し、提供するため2021年に沖縄支店を開設。
東京と沖縄を拠点としながらも全国の地方中小企業発展の為に、積極的にブランディングサービスを提供する。
経済誌『経済界』2023年注目企業選出。※ブランディング分野唯一
■ナビゲーター
石田 麻琴(株式会社ECマーケティング人財育成 代表取締役)