レポート

【レポート】BPIA音楽交流会~黄原亮司チャリティーコンサート

BPIA音楽交流会~黄原亮司チャリティーコンサート
日 時:2014年 6月7日(土)
第1部=13:30 開演、第2部=15:30 開演
場 所:淀橋教会 小原記念チャペル(JR新大久保)<案内>

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レポーター:BPIA事務局 山内 道晴

さる6月7日(土)、BPIA設立15年目の節目に初めての試みとして、音楽交流会「黄原亮司チャリティーコンサート」を開催いたしました。

奏者にはチェリスト黄原亮司様とピアニスト水野ゆみ様をお迎えし、完全入替制の二部構成でのべ2時間半あまり。第1部と第2部でそれぞれ別の曲目を演奏されるという非常にチャレンジングな構成に挑戦していただき、プログラムの曲目以外にも、水野先生のピアノソロからアンコールの曲まで、本当に力を入れてご準備いただきました。

私はこうしたクラシック音楽にあまりなじみがなく、チェロの演奏を聴く機会も今回が初めてだったのですが、その音色はほんとうに素晴らしいもので、大変豊かなひと時を過ごすことができました。チェロといいますと、そのイメージは、低い音でゆったりと演奏されるというようなもので、それはそれでやはりチェロの持ち味であって大変素晴らしかったのですが、しかしそれだけではない。その音域は思いのほか幅広く、アップテンポな演奏にも対応される。これはただチェロという楽器の性能ということだけでなく、黄原先生の演奏が素晴らしいということなのですが、耳慣れた曲から初めて耳にする曲まで、大変楽しく鑑賞させていただきました。

当日は、例年より数日早い梅雨入りということであいにくのお天気ではありましたが、第1部も第2部も望外の盛況となり、のべ160人余りの方々に足をお運びいただきました。特に第2部は大勢の方にお越しいただきまして、会場の椅子だけでは足りなくなり、あとから急遽追加の椅子を運び込んだほどでした。初めての企画ということで、どれだけの方に来ていただけるか、事務局としては大変ハラハラしておりましたが、ふたを開けてみれば見事な盛会。ご参加いただいた皆様には改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

なお、ご案内申し上げておりました通り、本交流会の収益の一部は、「NPO法人かものはしプロジェクト」と「和華」に寄付させていただきました。両団体から、以下のコメントをいただいております。
■NPO法人かものはしプロジェクト 共同代表 村田早耶香

認定NPO法人かものはしプロジェクトで共同代表を務めております村田早耶香と申します。以前、BPIA様で講演させていただいたご縁と、BPIA様にご所属の支援者の方のおかげで、今回のチャリティーコンサートの寄付先に選んでいただきました。私どもが取り組んでおります、「子どもが売られない世界をつくる」という活動に、BPIA様が共感してくださり、このような機会を設けていただけましたこと、誠にうれしく思います。

私もこのコンサートに伺わせていただいたのですが、黄原様のチェロと水野様のピアノが奏でる音色の美しさに感動いたしました。普段の仕事の忙しさを忘れ、非常に癒される時間を過ごすことができ、非日常の空間を楽しませていただきました。私の周囲の方々からも、「とても素敵な演奏だった!」と大変好評でした。また、BPIA様のご厚意で、弊団体のカンボジアにある工房で最貧困層の女性が生産している雑貨の販売をさせていただきました。おかげさまで、ご来場の皆さまに、弊団体の活動に興味を持っていただけるきっかけを作ることができました。

最後になりますが、今回のチャリティーコンサートの企画・運営をしてくださり、弊団体を寄付先に選んでいただいたBPIA様、すばらしい演奏をしてくださった黄原様と水野様に、心より感謝いたします。

■「和華」編集長 孫秀蓮

先日、BPIAが主催された「黄原亮司チャリティーコンサート」の収益の一部をご寄付いただき、本当にありがとうございました。

当日の音楽会は、さわやかで、優雅な演奏を聴くチャンスに恵まれて本当に幸運でした。なじみのある曲目で、楽しませていただきました。初めて聞く曲が多かったが、それがまた楽しかったです。忙しい日常生活を送っている中、ゆったりとした時間を過ごすことができました。

「もっと、ずっと聴いていたい!」 という気持ちでした。そのような楽しく素敵なコンサート、ぜひまた行かせていただきたいです。BPIA会員の皆様、そして演奏者の皆様のますますのご活躍、心より期待しております。

音楽の交流も文化の交流も国境や時代を超えるものです。日中交流文化誌「和華」は、日中の文化発信、相互理解と友好交流を目的として、日中間の草の根外交を目指しています。

日本と中国は二千年以上交流の歴史を持っています。歴史の流れから見れば、今頃の頓挫はほんのすこしの間でしかなりません。日中の民間交流は、滔滔と流れていく大河の如き途切れなく続いていくと強く信じています。「継続は力となり!」「和華」もこの気持ちを忘れず、引き続き頑張って参りますので、BPIAの皆様には、今後ともご応援、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。