【2015年3月定例会】
日 時:2015年3月19日(木)15:00~17:00
場 所:アーク情報システム(市ヶ谷)
テーマ:働き方改革による企業と地方の活性化
~どこでも事業、どこでも作業”の事例収集と議論(課題と施策)~
※開催は原則毎月第3木曜日です。
※毎月の定例会には出来る限り通してご参加ください。
※3月定例会からの参加希望者は、3月17日(火)までに申込みをお願いします。
■概要
今年度の企業活性化研究会は、これまでの活動方針は継続しますが、中心的な議論の観点を“働き方改革による企業と地方の活性化”と設定しています。
“「日本のどこでも同じような企業活動ができるビジネスプラットフォームとは何か」を議論の主テーマとし、なぜ東京(または大阪)でなければならないか、なにが変われば構造が変わるのかを追求するとともに、地方都市で成功している企業、都市に機能を集中していない企業等の調査を実施し、具体策を提言します。”
企業が東京に集中するのは、経営効率がよいからですが、この構造をいかに変えるか、そして日本活性化にための企業のあるべき姿について議論します。
近年、“どこでもオフィス”など、どこにいても仕事のできるIT環境は実現されているものの、企業の本社は東京に集中し、仕事は首都圏に偏り、人は東京をめざして集まってくる状況に変わりはありません。地方都市に本社をおく企業も、仕事を首都圏に求めざるを得ないため、多くの人材を首都圏に常駐させているのが実態です。大企業が地方に設立した工場が閉鎖されると、地方自治体は生き残れないような状況になります。農業の産業化も急速には進まず、観光資源にも限界があります。また、東京は人口が増加しているにもかかわらず、出生率は全国最低で、人口減少の要因ともなっています。企業と都市のあり方には大きな問題があると思われます。
今後は、全国どこに本社や仕事場があっても同じ生産性で仕事ができるためのプラットフォーム(ビジネスプラットフォーム)を整備し、仕事の仕方の意識を改革することが重要と考え、この実現性を検討します。たとえば、クラウドソーシングでは、どこにいても仕事ができるので、地方の活性化にも役立ちますが、業務仕様の明確化、コンプライアンス関係、セキュリティ、経営や働き方の意識改革などなど、課題は多く、非常に限られた業務しか適用できていないのが現実です。このような問題の解決を具体的に検討します。
本研究会は、月1回のクローズされたメンバによる研究会ですが、年1~2回程度、活動成果の公表を兼ねて、メンバ以外も参加できる企業訪問(見学)、公開セミナーやワークショップ、シンポジウムなどを実施しています。企業訪問では、これまで、ユニークな経営、生産性の高い働き方やオフィス改革などにチャレンジしている会社を訪問し、経営者インタビューやオフィス見学などを実施してきました。
(これまでに、アルプス電気、竹中工務店、サイボウズ、DOWA、シグマクシス、未来工業、鍋屋バイテック、日本オラクル、日本HP、三技協、コクヨ、アクセンチュア、NECネッツエスアイ、東洋アルミニウム、・・・などの企業訪問を実施しています。)
研究会のテーマや実施方法については、つねにメンバで話し合いをしております。変化の激しい時代ですので、最新の話題を取り入れながら検討内容も柔軟に変化させています。
■今後の予定
議論するテーマとして、以下を考えています(月1回、計6回)。
①“どこでも事業、どこでも作業”の事例収集と議論(課題と施策)
[議論の内容]
・どこでも事業が推進できるプラットフォーム、インフラ等について
クラウドソーシング等の仕組みをどう進化させるか
本社機能分割の可能性、税制上の問題、生活インフラ
サテライトオフィスが普及しない理由、それにかわる方策
・“どこでも作業可能”と言われたIT産業が東京に集中する理由
情報システム開発が東京に集中する理由と地方でも開発できる仕掛け
他の産業の状況
②“地方での起業、地方企業の活性化、地方創生”の事例収集と議論(課題と施策)
[議論の内容]
・地方に産業を創出し、継続でき、事業拡大できる環境について
地域特性を活かした産業とは何か
地域における人材の確保と育成、必要とされる制度
観光、農業、地場産業等の企業化による拡大の可能性
・多数の特徴ある企業を有する地方都市の実例の分析
徳島、金沢等の地方都市で活躍している企業の状況、自治体の施策、マーケティング施策等
③BCP対策、社員教育、新規事業創出の観点での地方都市の活用についての議論
[議論の内容]
・BCP対策での地域分散が進まない理由
・社員教育での地方設備の活用、地域の大学との産学連携の活性化
④働きやすい環境(育児との両立など)という観点から地方都市の活用についての議論
[議論の内容]
・東京に企業が集中することによる弊害、女性活躍の環境と制度
・理想的な環境を実現している企業の分析
■研究会の日程と議論のテーマ
原則として、研究会は第3木曜日の15時から17時に開催しています。
3月19日 議論テーマ①に関連する事例を持ち寄り、その内容を検討
4月16日 議論テーマ①に関連する課題と施策について議論
5月28日 議論テーマ②に関連する事例を持ち寄り、その内容を検討
6月18日 議論テーマ②に関連する課題と施策について議論
7月16日 議論テーマ③に関する事例、課題、施策を議論
8月(日時未定) 議論テーマ④に関する事例、課題、施策を議論
9月17日 ①~④以外の課題や施策、まとめの議論
(*5月の第3木曜日の21日は現時点でBPIA理事会が予定されていますので、第4木曜日
の28日を予定します)
(*8月は夏休みが入るため、メンバのスケジュールを確認のうえ日時を決定します)
また、議論の場としての定例会のほか、企業訪問を実施する予定です。
こうした活動の成果は、ホームページ等で公表するほか、提言のようなかたちでまとめることを考えています。
研究会の定例会は原則として第3木曜日の15時から17時の開催ですが、参加者の都合や他のイベントの開催状況により変更することがあります。
こうした議論に参加したい方はBPIA事務局までメールでご連絡ください。メンバは登録制で、定例会にはできる限り通しで参加いただきます(ただし、関心のあるテーマの開催日のみの参加も可能とします)。参加されるメンバには、議論への積極的な参加と事前調査をお願いします。