デジタル化革命の波は益々早いスピードで広がりを見せています。 弊社のドメインであるインフラ系テレコム業界もある日突然のようにその影響に襲われていいて、数十年間継続してきたエンジニアリング業務では事業拡大はもとより企業の存続さえ危機的な状況に陥っています。 近年の弊社の主力市場であるモバイル業界の事業者が一斉に投資を停止したことがその原因です。
弊社なりにプラットフォームを構築し、諸々の改革を行い、新しい市場への参入と顧客拡大を行って来たので窮状を脱する間に新たな企業文化を構築する良いチャンスに恵まれたと思っています。
私は弊社が今後を乗り切る決め手はデザイン思考に舵を切ることと思っています。 技術思考に偏って生きてきた弊社の社員は顧客に気に入られる為には一に技術二に技術と奉仕の精神と信じ込んで生きてきたのです。彼らに新しい市場の構想を巡らせ、仮説を立てて語り合う習慣が植え付けられたら素晴らしい将来が開けると信じております。
その昔、ポルトガルから始まった大航海時代を支えた帆船は全て模型を造る事から建造され、次々と新型の船が生まれました。新しい木材、新しい形の帆、新しい帆の張り方、新しいロープの結び方、航海術、気候学、等々限りなく沢山のイノベイションが起こりました。勿論、模倣も技術を盗むこともダイナミックに行われました。
最近、弊社では「交流、創発、発信」の為の新社屋を建てました。明豊ファシリティーズ様のご尽力によるものですが、多方面との交流により多くの知見を吸収し、工夫を語り合い、発信する事で技術だけに頼らず生きてゆく事を目的に「MIRAIMA」と名付けました。未来は今始まっている、今が未来の始まりだからです。
お時間が許しましたら是非ともお出かけ下さい。
株式会社三技協 代表取締役会長 仙石通泰