※レポート更新しました(2018/04/18)
【レポート】
こんにちは、BPIA/WEBビジネス研究会ナビゲータの石田です。今回は4月12日(木)にシグマクシスさんのセミナールームで開催された、第七期WEBビジネス研究会の第2回についてレポートさせていただきます。
WEBビジネス研究会七期目でついにシグマクシスさんでの開催。また倉重会長に参加いただき開催することができました。第2回のゲスト講師はBPIA会員でもある株式会社チェンジの福留大士社長です。株式会社チェンジは2003年に創業。あのバラク・オバマ氏がアメリカの大統領になる前にこの「チェンジ」という言葉に目を付けられたとか・・。
今回、福留さんにお話いただいた題目は「タッチインタフェースから音声インターフェースの時代へ~AIスピーカーは我々の生活や仕事をどう変えるか~」。昨年から話題になっているスマートスピーカー。AmazonエコーなのかGoogleホームなのか、予約販売の進捗がどうなのかなどの議論がされていますが、その根幹にある音声インターフェースの可能性について、参加者のディスカッションを交えながら話していただきました。
この約10年間でパソコンからスマートフォンへとデバイスが進化してきたわけですが、いずれもタッチインタフェースを軸にして設計がされています。カーナビよりもスマートフォンのGoogleマップの方が性能の良い時代にタッチインタフェースが中心であるのはどうでしょうか。現実には10代20代の若い世代ではスマートフォンの音声入力を使ってインターネット検索をおこなうケースが多くみられるようになっています。
料理をしているとき、運転をしているとき、マルチタスクを必要とするときなどタッチインタフェースでは不便なシチュエーションが折々であります。音声インターフェースはタッチインタフェースに入れ替わるものではなく、タッチインタフェースを補完するものになりえるということです。AIスピーカーはスマートフォンに変わるものではなく、スマートフォンを補完するものとして進化する可能性があります。(もちろん全く別のモノが登場する可能性もあります)
現在のAIスピーカーは我々が思ったほど「使えるモノ」にはなっていません。AIスピーカーに問いかけ、言葉のやり取りをして情報を引きだすことができると思っているユーザーも多いですが、それはまだまだ期待値としては高すぎで、問いかけに答えてくれる「一方通行」のものと捉えるのが良さそうです。「聞く側(使う側)が賢く」ないと使いこなせません。どこか昨今の「AIブーム」の勘違いともつながってきそうな学びがありました。
これから音声インターフェイス、AIスピーカーがさらに利用されるかもしれない、スマートフォンを補完するだけでなく置き換わる部分もあるかもしれません。そのためには「AIスピーカーに音声情報を常に取られている」と気持ち悪く感じるリスクよりもインセンティブがどう勝るか、に尽きます。思えば、昔のスマートフォンも昔は「必要なの?」と言われていたわけです。(Googleグラスは壁を超えられなかった。Appleウォッチは数年かけてその壁を超えた)
最後になりますが、会場をお貸しいただいたシグマクシスの倉重会長、会場設営から懇親会までお手伝いいただいた秘書の皆様、BPIA事務局の川上さん、誠にありがとうございました。次回のWEBビジネス研究会は6月20日(水)、場所は日本コンピュータ・ダイナミクスを下條常務理事にお借りしました。また次回お会いしましょう。
【開催概要】
「スタートアップ×デジタルマーケティング」をテーマにした『WEBビジネス研究会』は、4月12日(木)に第2回目が開催となります!
第2回目のゲスト講師は、株式会社チェンジの代表取締役【福留 大士氏】をお招きします。
昨年から今年にかけて展開が一気に進んでいるAIスピーカー(スマートスピーカー)。
今後、音声インターフェースがどのように我々の生活とビジネスを変えていくのか・・
その可能性についてお話いただきます。
今回の開催会場は<シグマクシス社>です。
皆さま是非奮ってご参加ください!
タイトル: | タッチインタフェースから音声インターフェースの時代へ ~AIスピーカーは我々の生活や仕事をどう変えるか~ |
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日時: | 2018年4月12日(木) 18:00-19:30 研究会 (17:45〜 受付) 19:30-20:30 懇親会 *ビールと軽いおつまみを出します。 |
場所: | 株式会社シグマクシス 東京都港区虎ノ門 4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス9F (神谷町駅4番出口より徒歩5分、六本木一丁目駅より徒歩10分) https://www.sigmaxyz.com/company/about/ |
講師: | 福留 大士(ふくどめ ひろし)氏 株式会社チェンジ 代表取締役兼執行役員社長 |
参加費: | 500円/人(交流会費込) ※ BPIA会員ご紹介者の方も参加できます。 |
お申込みはこちらから↓↓
※受付は終了しました
■参考URL
研究会参加の予習としてご確認ください【ナビゲータ 石田氏より】
・日本復活の旗印を立てる(インタビュー記事)
https://frontier.bizreach.jp/business-model/change/
・Amazon Alexaを用いたUX改善の研究
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1485801
・音声インターフェースがビジネス向けに進出中
http://jp.techcrunch.com/2018/01/02/2017-12-31-voice-interfaces-beginning-to-find-their-way-into-business/
・スマートスピーカーと生活
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1101701.html
■講師からのメッセージ
現在、市場への浸透が加速しているAIスピーカー。これまでのPCやスマートフォンに代表されるタッチインターフェースに加え、音声によるインターフェースが我々の生活や仕事に浸透していく中で、どのような変化が起こるのか、海外及び日本の動向を踏まえて解説します。
まずは、AIスピーカーは音声認識を始めとして、どのようなテクノロジーが活用されており、現時点で何ができるのかをデモを交えながら説明します。その上で、今後の活用領域と発展の可能性をB2CとB2Bの両面で予想してみます。
10年前のスマートフォンおよびタブレットの普及が我々の生活や仕事の生活を変えたことが大きなビジネスチャンスにつながったように、AIスピーカーの普及も我々が事業の成長を構想する時に頭に入れておかなければならない必須ツールです。
この機会に、「自分の生活の中で、AIスピーカーを便利に使う方法」・「自分の仕事の中で、AIスピーカーを使って生産性を上げる方法」を考えてみて、次の10年に備えてください。
◎講師プロフィール
福留 大士(ふくどめ ひろし)氏
中央大学法学部卒。アクセンチュアに入社し、政府官公庁・製造業・官公庁向けのITコンサルティングプロジェクトに従事。2003年に株式会社チェンジを創業し、代表取締役に就任。
2004年にコンサルティングファーム・システムインテグレーター向けに特化した人材育成事業を開始し、外資系コンサルティングファームやNTTデータ・日本IBM・野村総合研究所などのSIerにサービスを提供。
2010年より、New-ITトランスフォーメーション事業を開始し、最新のテクノロジーを用いた企業の業務改革やビジネスモデルの変革に従事。2016年東証マザーズに上場を果たす。
◎株式会社チェンジ
■ナビゲーター:
石田 麻琴 株式会社ECマーケティング人財育成 代表取締役